☆SOD factory☆
 名画の休憩
向日葵鸚哥拾得図♪

SODfactory美術館



名画の休息
向日葵鸚哥拾得図(向日葵雄鶏図)



伊藤若冲(1716( 正徳6)〜1800(寛政12) )
「宮内庁三の丸尚蔵館」収蔵
1759年の作品です。
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伊藤若冲は、
京都の中心地にある錦市場の青物問屋
「升屋」の長男
として生まれました。
問屋とは、
商売の場所を貸して使用料を徴収する業者です。
錦市場は特に賑わっており、
彼と親交のあった禅僧「大典(だいてん)」は
「それだけで充分な利益!」と語っています。

23歳で家業を継いだけど、
興味があるのは絵のみ!
40歳で弟に家業を引き継ぎ隠居し
絵に没頭しました。
初めは模写もしていたけど、
「何か違う」と辿り着いたのが
「鶏」

庭で何十羽もの鶏を飼って
入念に観察し写生し続け、
技術を身に着けました。
時間もお金もあるので、
高価な材料も惜しみなく投入できます。
そーして描かれたうちのひとつが、
『動植綵絵(どうしょくさいえ)』です。
京都の相国寺に奉納するめに描いた
「釈迦三尊像」
を荘厳するために描かれた

30幅に及ぶ花鳥画の大作で,
若冲の代表作です。
40代のほぼ10年間を費やして仕上げました。
いずれも縦約140センチ、横約80センチの一枚の絵絹に描かれた、
スケールの大きい作品群です。

りんかく線を引かずにモチーフを描く「没骨法(もっこつほう)」
絵絹の裏側から色を塗る「裏彩色(うらさいしき)」
といったテクニックも駆使されています。
『動植綵絵』を見た京都の人びとは、
そのリアルさに大変驚き、
若冲の人気は爆発的なものとなりました。

動植綵絵のうちの一幅
「向日葵雄鶏図」
背景には向日葵や朝顔が描き込まれていますが、
特にこの一幅に見られる特徴として
生き生きとした盛りの姿だけではなく、
葉は黄ばみ虫喰い穴もあったり、
萎れたよーに見える花も
あります。
これは色や形などの造形的な面白さだけではなく、
「栄枯盛衰」や「生者必滅」といった思想的な事もあったから
かもしれません。

何ものかを見据えるように眼を見開いて振り返る
鶏が立ち去った跡に訪れたインコが見つけた物は?!
はこれを捜していたのか!?
どーするインコ
萎れたよーに見える葉っぱ達も見てる!
かも?


 
「向日葵鸚哥拾得図」
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 2023年 308×224

 



「それって俺のじゃねーの!?」
インコを見つめる「雨龍落銭図」はこちら

モデルは

2020年にお空になったインコの想良(そら)ちゃん


動植綵絵は、
明治時代になって相国寺から皇室に献上されましたが、
それにより散逸や海外流出することなく、
全幅守り継がれて
きました。
2021年、国宝に指定されました。


動植綵絵:Colorful Realm of Living Beings
向日葵雄鶏図:Rooster,sunflowers and morning glories



参考文献
:TSUMUGU Garelly
:皇居三の丸尚蔵館
:矢島新『マンガでわかる「日本絵画」の見かた 美術展がもっと愉しくなる!』誠文堂新光社 
:佐藤康宏『アート・ビギナーズ・コレクション もっと知りたい 伊藤若冲 生涯と作品 改訂版』 東京美術


 
 

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